柴崎幸子のリアルな日々

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原野商法の二次被害?

我が家に夕方電話が掛かってきました。

「※※不動産ですが、と言いましてもあの有名な※※伊勢丹グループの※※ではありませんが...」

 

不動産屋さんからの電話でした。

 

話の内容は、主人が20年前に相続した三重県の土地を購入したいというお客様がいらっしゃるということでした。

この時点ではぬか喜びしました私も(笑)

話はトントン進み、一度面談をということになり、主人のいる日曜日にいらして下さいと言うと、「弊社は日曜日は営業しておりませんので…」と、ここで一つ目の?です。

日曜日に営業しない不動産会社?

でも、こちらもまだぬか喜びは消えていないので、では私しかおりませんが平日にどうぞと、すると先方は確認するように「在宅は奥様お一人ですか?」と。

二つ目の?ですね。

私もちょっと嫌な感じがしましたから、最寄りの駅での待ち合わせを提案しました。

 

土地の売買などという大事を所有者抜きで話をするというのも変ですね。けれども変がいくつもあっても、この土地が所有者(夫)のお荷物になってしまっている土地だったので、不審に思う気持ちよりもぬか喜びが勝ってしまっていたんです、まだこの時点では。

 

主人ものんきなので私に一任です。

さて、今どきは便利なインターネットというものがありますから、翌日の朝、すっかり記憶からも消えていたその場所の地価を調べてみました。

撃沈です(笑)(笑)

最低価格で見るとなんと!坪単価!145円!

 

義父の話を思い出しました。

昭和48年(1973年)、当時社会問題にもなった「原野商法」に引っかかって購入してしまった土地です。ニュータウンとして売りに出されたときは、周辺に小さなスーパーや医院などがあったそうで、購入後しばらくして訪れると、周りにあった生活関連施設はすっかり消えていた!!ということです。

購入価格から計算して、当時の坪単価は8万円ぐらいでしょうか。それから40数年経ち、売るに売れない土地は相続され、固定資産税も引き継がれています。

 

さて、当日たまたま非番の娘が連絡をしてきたので一緒に行こうと誘って、最低坪単価145円の話をして二人で爆笑しながら待ち合わせ場所へ。

やってきた先方の二人組は、こちらが二人であることにほんの一瞬表情が固まっていましたが、お互いに挨拶を交わして静かな喫茶店へと移動しました。

 

喫茶店で、二人組(というより、上司の方)のお話が延々、話の腰を折るのが得意な私が途中に口を挟み…こちらが聞きたいのは坪単価!!しかないじゃないですか。

先方はその辺りを上手い具合にじらしながら、クライマックスにド==ン!!と坪単価85,000円を提示してきたんです!

その瞬間だけは、正直、顔に笑いが浮かぶのを隠しきれずテーブルの下で娘の足に合図を送りました(笑)

 

でも、世の中にそんな上手い話しはありません!!

 

ここからが、原野商法の二次商法ですね。到底あり得ない坪単価を提示して客のぬか喜びが覚めないうちに、あれこれと専門家らしき話を散りばめながら、最後にサラッと言いました。

「売買代金のお渡しは数か月後になるのですが、売買にあたり諸費用が37万円掛かります。こちらは先にお支払い頂くのですが、振込ではなく現金で手渡しで」と。

 

仮に60坪の土地だとすると、買取価格が510万円、上の何だかよく分からない37万円を引くと473万円が手元に入ってくるという(税金とかは考えずに)、売るに売れない土地を何十年と所有して、固定資産税だけは払い続けている所有者にとっては、棚から牡丹餅!!

興奮Maxの脳みそに理性は討ち死にです。

 

1970年代に横行した原野商法で土地を購入した方々のリストが売られているようですね。私のところのように相続していなければ、所有者はかなりの高齢になっていると思われます。

高齢者は眠れる金脈?

オレオレ詐欺もいっこうに終結する気配がなく、バリエーションを変えて新たな手口が出てきています。

年齢を重ねるほどに気をつけましょうね。